中間処理
 

多機能反応槽

金属の分解・高濃度有機物・高分子含有廃液等,今まで活性汚泥法による処理が困難であったものを、酸析処理・フェントン処理・凝集沈殿処理の3種類の処理技術により分解を可能にし、沈殿分離させ脱水機で回収した後、金属・貴金属原料ならびにセメント工場助燃材・原料又は肥料原料として汚泥をリサイクル回収する設備 です。

バッチ処理で20tの処理が可能
多機能反応槽

解 説

3種類の処理が可能となっている。
  1. 酸析処理
  2. フェントン処理
  3. 凝集沈殿処理

各処理技術の解説

1-1.酸析処理の解説

無機物及び有機物等の高分子化合物等を含む廃液に、硫酸を加え酸性にしたのち、硫酸バンド等の凝集剤を入れることにより、有機物の沈殿物を作り、固形物と液を分離させる技術です。イメージ的には、合成樹脂に火をつけた時に、クチャクチャと固まる様子です。
(ビニール袋にライターの火を近づけた時に起こる現象)

1-2.処理が可能な廃液

  • 有機(BOD)濃度が高い廃液
  • 潤滑油が混じった廃液
  • 界面活性剤・脱脂剤が入った廃液
  • 高分子ポリマー廃液

1-3.酸析処理の基本処理フロー


2-1.フェントン処理の解説

酸性のPH域で過酸化水素にポリ鉄化合物が触媒的に反応して複雑な連鎖反応が起こり、酸化力の強いヒドロキシルラジカル(・OH)を発生させる方式で、活性酸素による酸化法という技術です。

2-2.処理が可能な廃液

  1. 有機(BOD)濃度が高い廃液
  2. 潤滑油が混じった廃液
  3. 界面活性剤・脱脂剤が入った廃液
  4. 高分子ポリマー廃液

2-3.フェントン処理の基本処理フロー


3-1.凝集沈澱処理の解説

金属含有の廃酸液に、アルカリを加えることにより水酸化金属として沈殿物を作り、金属と液体を分離させる技術です。

3-2.処理が可能な廃液

  1. 金属含有廃液
  2. 界面活性剤・脱脂剤が入った廃液
  3. 有機物と混じった金属含有廃液
  4. ガラス工場から出るエッチング廃液
  5. メッキラインから出る廃液


3-3.凝集沈澱処理の基本処理フロー